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Viva la muerte2025年古本はじめはブレヒト『愛の詩集』と投稿したけれど、それはリアル古本屋でという意味で、単純に古本を買ったということでは年頭にヤフオクで落とした Arrabal『Viva la muerte』(10/18; Christian Bourgois, 1971)が一冊目である。ジャケ買い。表紙イラストがローラン・トポール。表紙デザインはピエール・ベルナール(Pierre Bernard)、現在では著名なグラフィック・デザイナーだが、その初期作品(29歳だった)ということになる。 アラバルはスペインの劇作家(Fernando Arrabal Terán, 1932 - ) 。1962年に「パニック運動」をトポールやジョドロースキーとともに起した。ブルトンのシュルレアリスム・グループにも近づいていた時期があったようだ。自身の少年時代を投影したスペイン内乱の出来事を描く本作はアラバル監督で映画化されている。トポールはその映画のオープニングのクレジット・シークエンスも制作しており深夜映画としてカルト的な人気を博したとのこと(以上、英文ウィキ「Viva la Muerte (film)」)。映画と同時発売だったか。 #
by sumus2018
| 2025-01-13 19:12
| ジャケ買い
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原稿用紙と便箋古い原稿用紙や便箋を頂戴した。民友社とさくら井屋の名前が入ったものもある。御礼申し上げます。小生、基本、手紙は手書きである。だからありがたく使わせていただくつもりだ。 民友社編輯部と民友社の社標が印刷された四百字詰め原稿用紙は使うには少々もったいない。けっこう珍しいかもしれない。民友社は徳富蘇峰が明治二十年に設立した言論団体・出版社で、昭和八年に解散している。ということは昭和八年以前のものと見て間違いないだろう。 京都京極さくら井屋版と印刷されている便箋はやや質の落ちる和紙である。これはペンでは滲みそう。墨筆でないと似合わないか。 #
by sumus2018
| 2025-01-12 17:04
| コレクション
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昭和八年の野上彌生子・下春日井ひとし氏の「文豪たちの昭和八年」シリーズの15『昭和八年の野上彌生子・下 北軽井沢日日』と『声に出してよむ即興詩人 総ルビ版』が届く。 昭和八年の野上彌生子はなかなか多事である。そんななか野上夫妻が山荘を建てた北軽井沢の法政大学村に興味を持った。学長・松室致が自らの私有地を大学関係者らに分譲して避暑村を作ったのである。彌生子の夫豊一郎は松室の側近だったため率先してその誘致をすすめたそうだ。昭和二年当時で一区画五百坪見当(一人二区画まで)を坪一円で分譲、五十ヶ月分割払いが認められていた。彌生子は昭和三年に完成した山荘を訪れた。それから五年が経って、住人も増えてきて、岩波茂雄、岸田國士らに加えて法政大学以外の学者・芸術家も多く参加した。 《夫の謡の師である宝生新[六四歳 一九四四年没 ワキ方能楽師]は開村とともに住民になった草分け組の一人であり、明治女學校からの友人平塚茂子の別荘は翌年にできた。野上家から一軒置いた北側に谷川徹三[三九歳 一九八九年没 哲学者・評論家]の山荘が建てられ、さらにその隣に平塚家が移って来た。去年、夏の高原生活を楽しんでいった市河三喜[四八歳 一九七〇年没 英語学者]一家の家もこの夏に出来る。谷川多喜子や市河晴子は彌生子と仲の良い友達である。渡邊町に住む彫刻家の建畠大夢[五四歳 一九四二年没]は、元は楢澤の池といっていた照月湖の畔に立派な山荘を建て、避暑先でもご近所になった。》p11 北軽井沢「法政大学村」~その1~ 1月19日(日)に京都市勧業館みやこめっせ一階で開催される「文学フリマ京都9」に「文豪書店」(ブース番号け-26)として出店されるとのことですので、バックナンバーとともに入手希望の方はぜひそちらでお求めください。 文学フリマ京都9 – 2025/1/19(日) 文豪書店の即興詩人 #
by sumus2018
| 2025-01-11 14:02
| おすすめ本棚
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『ピープル』ブロス社こんなマッチを発見したと某氏が画像を見せてくださった。 ピープル 深尾須磨子編輯 京都・ブロス社 發行 月刊雜誌 ピープル 新年號 新春の一大トピック 全國女流作家を 總動員せる…… 近代人必読の豪華版 People 『ピープル』という雑誌もブロス社という版元も全く手掛かりがない。所蔵検索にもひっかからない。京都の出版物ならどこかが所蔵していそうなのだが……。某氏によれば、1930年代後半とのことだが、はっきりしない。この雑誌や版元について何かご存知の方はご教示いただければ幸いです。 🔴ご教示いただきました。国会図書館所蔵の『出版警察資料』28号(1938年)の記事中「主要新聞紙雑誌異動調(昭和十三年一月)」に『ピープル』の名前が出ているとのこと。さっそく某氏に知らせたところ該当ページの画像を申請して入手したとのことで拝見させてもらった。同記事の「創刊」欄に次のように書かれていた。 ◇ピープル…………一月創刊号 純粋な文芸を凡く紹介して読者の眼をより高き水準へ引上げんとの意図の下に発刊された、深尾須磨子を編輯顧問とする文芸雑誌で、創刊号は閨秀作家総動員号である。 (出版法・四六倍判・二〇頁・京都市左京区市下鴨芝本七七ノ一・ブロス社・毎月一回一日発行)p79-80 下鴨芝本町は下鴨本通り(下鴨神社の西側の通り)の西側で今出川通り少し南になる。ブロス社というのは、ひょっとしてブラザーズ(Brothers)の略語かもしれない。兄弟社? 下鴨泉川町にあった甲鳥書林も兄弟社であった。 おやっと思ったのは、80ページの「廃刊並に失効」欄に《ぷろふいる(娯楽雑誌)/昭和十二年十一月一日廃刊》が載っていたこと。昭和八年五月に京都で創刊された探偵小説雑誌。 《経営者・熊谷晃一の株式売買の失敗により、昭和一二(一九三七)年四月、全四十八冊をもって廃刊となる。戦前の探偵小説雑誌としては、『新青年』に次いで刊行期間が長い。探偵小説界の動向に関心を示さなかった『新青年』よりも専門性が高く、探偵文壇の中心的な存在というべき雑誌であった。》 『ぷろふいる』の書類上の廃刊は昭和十二年十一月一日ということになるか。
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by sumus2018
| 2025-01-09 18:35
| 関西の出版
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戎座 南側演劇京都と大阪の芝居のプログラムをいくつか入手した。三点紹介しておく。いずれも明治十年代。サイズはおよそ19.5 x 13cm、袋とじ(こより綴じ)、表紙とも五丁で表紙のみ色刷り。本文はスミ一色で外題・イラスト・役名のみが刷られている。 「戎座」はかつては「浪花座」だったが、天保末年頃に「筑後芝居」と改称、明治九年に焼失、再建して「戎座」となった(コトバンク;平凡社「世界大百科事典(旧版)」)。「南側演劇」は南座の前身だろう。文化文政時代に京都の歌舞伎小屋は北側芝居と南側芝居の二座のみとなり、さらに明治二十六年に北側が廃座。南側のみが残って現在にいたるようだ(松竹「南座の歴史」)。玉置清七は明治二十年代にかけて演劇関係の刷物を多く印刷している。 戎座 曲亭馬琴「頼豪阿闍梨恠鼠伝」 「褄累解脱の絹川」 明治11年6月 玉置清七板 南側演劇 「神霊菅原道実記」 「近世葛飾新説話」 明治13年5月 南側演劇 「敵討湖水曙」 「ひらかな盛衰記」 「伏見街道噂聞書」 明治13年1月 日本芸能・演劇 総合上演年表データベース 南座の歴史 面白いと思ったのはこれら三点はいずれも小口に封がしてあったようで、その封緘紙の一部が残っていること。かなり前に昭和時代のプログラムを紹介したときにこの封緘レッテルがあったのが思い出された。 有楽座プログラム 昭和十二年三月 #
by sumus2018
| 2025-01-08 17:05
| 古書日録
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