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武田寿・比佐![]() 『北方人』第43号(北方文学研究会、二〇二四年一月一日)、別冊『野中賢三特集II』(北方文学研究会、二〇二三年一二月一五日)を頂戴しました。御礼申し上げます。 発行人の盛厚三氏より問い合わせの手紙が入っていた。野中賢三と若い時に親しかった白井喬二の自伝に《同じ下宿に住んでいたという武田比佐が出て来て、「京都出身の画家で太平洋画会に属していた」》とあるそうで、この武田について何か情報はないものかという内容であった。 《武田比佐という画家は、『三越』や多く雑誌に、たくさんの表紙画や挿絵を描いています。竹久夢二と同時代に活躍して、近年の弥生美術館でも武田比佐が紹介されているのですが、そのなかで経歴など不詳とされていました。「武田比佐」の名前を使う前の明治時代は、「武田壽(ひさし)」とし、やはり表紙画、カットなどを書き、大正元年に『絵もの語 浄瑠璃の女』(博文館)をなど活躍していたようで、同一人物と思っています。》 なるほど、そうですか、残念ながら何も知りません。ただ、京都出身なら学校の記録などが残っているかもしれない。さてどこの学校か。夢二は明治十七年生まれ。太平洋画会は明治三十五年に第一回展を開催し明治三十七年に研究所をオープンしているので、いきなり会員とは考えにくため、仮に研究所開設と同時に入会したとして、明治二十年生まれなら十七歳。ざっと検索してみた限りでは武田の挿絵デビューは明治四十三年あたりのようだから、二十歳デビューと仮定すれば、二十三年生まれということにはなる。むろんすべて推測の域を出ないが。以下、簡単に検索した限りの武田寿と武田比佐の仕事。大正六年頃に比佐を使い始めたように見える。夢二の歿年は昭和九年。比佐はもう少し長生きしたかもしれないが、戦後は見られなかったか? 武田寿(壽、ひさし) 少年世界 16(6) 1910-04 少年世界 17(9) 猛將白狗を退治す(同繪畵) 博文館 1911 武田壽/53 (54コマ目) 少年世界第十七卷第十四號菊花號 博文館 1911 秋三十題(少年スケツチ)(挿畵) / 武田壽 (4コマ目) 少年世界 18(13) 博文館 1912-09 大正元年(凸版口繪 / 武田壽 少女画報 1(4) 新泉社 1912-04 春たけなは(彩色石版) / 武田壽 食養雜誌 (新年特別號)(63) 食養會 1913-01 創剏 / 武田壽 少女世界 第6巻第7号 明治44年5月号 武田寿(表紙) 女学世界12巻3号 明治45年 博文館 口絵・武田壽 少女世界 第10巻第5号 大正4年5月号 武田寿(口絵) 絵ものがたり 浄瑠璃の女 博文館 明45 彩色石版摺挿絵入 面白世界 大正2年5月号 (第2巻第5号)光洋社 大2 表紙画四色石版/武田壽 面白世界 大正2年4月号 (第2巻第4号)光洋社 大2 表紙画四色石版/武田壽 生活 博文館 1913 〜 1918 学生 2(12) 〜 19件(NDL) 武田比佐 新式+-双六 武侠社 美しい花と幼女双六 ポケット講談社 新案乗物旅行双六 原田繁一 少女物語すごろく 吉田秋光・武田比佐・佐藤三重三・合作 少女世界附録 大正6年12月 一枚 生活 5(3) 博文館 1917-03 對話―遁辭/東國子 ; 武田比佐 主婦の友 2(12)1918-12 〜 5(2)1921-02 14件(NDL) 淑女畫報第七巻第四号 趣味と技藝 博文館 大7 京の春(表紙)武田比佐 ポケット 2巻4号 博文館 大8/4 表紙・武田比佐 少女世界 13(1) 博文館 少女物語雙六 吉田秋光 ; 武田比佐 ; 佐藤三重三 少女世界 第15巻第5号 大正9年5月号 武田比佐(表紙) 少女世界 15巻10号 大9 表紙‐武田比佐 少年世界 第27巻第1号 新年号 大9 表紙武田比佐 ヘイタイゴッコ 武田比佐 絵 富田文陽堂 191 オフネ 武田比佐 絵 富田文陽堂 1918 オマツリ 武田比佐 絵 富田文陽堂 1918 ウンドウクワイ 武田比佐 絵 富田文陽堂 1918 ノリモノ 富田能次 [武田]比佐作,林暁画 富田文陽堂 1918.1.5 デンシャトキシャ 富田文陽堂 1919 オトギノウタ 富田文陽堂 1919 ヤマアソビミヅアソビ 富田文陽堂 1919 グリム 富田文陽堂 1920 イソップ 第1 富田文陽堂 1920 イソップ 第2 富田文陽堂 1920 イソップ 第3 富田文陽堂 1920 美しい国 復興版 (童話の日本史.1) 吉田助治著, 武田比佐画装幀 文陽堂書店 1920(大正9).9 寶の國 初版 (童話の日本史2) 文陽堂書店 1921 奈良の都 3版 (童話の日本史.4) 文陽堂書店 1921(大正10).10 奈良の都 [改訂版] (童話の日本史.4) 文仁会 1934(昭和9).3 平安の都 復興版 (童話の日本史.5) 1921.12 鎌倉の山 復興版 (童話の日本史.9) 1921.12 赤旗の光 3版 (童話の日本史.7) 1922.7 神風の国 (童話の日本史.10) 1923.2 吉野の宮 (童話の日本史.12) 1024.6 宝の国 復興版再版 (童話の日本史.2) 1924.9 ウンドウクワイ 富田文陽堂 1923 コウマ 林勇編 ; 武田比佐[ほか]畫 金井直三 1927.1 ハナノクニ 林勇編 ; 武田比佐[ほか]畫 金井直三 1927.1 スズメ 林勇編 ; 武田比佐[ほか]畫 金井直三 1927.1 新式プラスマイナス双六 武侠少年大正13年新年大附録 立案・画:武田比佐 春爛漫!!!新案花輪競争双六 武田比佐画 横田桃水案 少女倶楽部 第2巻第1号 新年大附録 大日本雄弁会 大正13年 選手総出 大公園鬼ごっこ双六 少女倶楽部新年号 第4巻第1号 大附録 武田比佐画 大正15 三越 15(11)1925-11 〜 22(2)1932-02 18件(NDL) 新定 クレイヨン画帖 2 交盛館(大阪市) 昭和3年 武田比佐・編 わが子の歴史 大阪こども研究会編 三越大阪支店 1936.4 飾画:武田比佐 *表現急行2で武田寿を取り上げていただきました。 『浄瑠璃の女』
by sumus2018
| 2024-01-05 17:49
| 美術資料
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Comments(3)
武田壽、武田比佐のこと、色々調べて下さり、ありがとうございます。『面白世界』に作品を寄せていたとあれば、野中が『東京パック』に一文を書いていたことと関係がありそうで、ににか新しい発見があるかも知れません。本当にありがとうございました。
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たくさんの仕事を残されている方なので何か手がかりがあるやも知れませんね。注意しておきます。
「表現急行2」さん、私の伊上凡骨について時々触れて下さっている方で、感謝です。白井喬二の処女作「怪建築十二段返し」(『講談雑誌』大正9年1月)を博文社に持ち込んでくれたのは武田比佐です。太平洋画会にいたそすれば武田壽の時代、なかなか難しいですね。
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